緊急事態宣言で変わったこと
4月7日に「緊急事態宣言」が発令されてから、電車に乗っていない。会社が拠点にしているシェアオフィスもオープンエリアの利用がだんだんと条件が厳しくなって、入ることのできる人が絞られ、今は完全にクローズしている。社内のミーティングはオンラインでやってみようという話をしたばかりのタイミングで順調に(?)シフトした。そして、次のステージ。お客様との打ち合わせのための遠地出張、これが無くなった。そして、次は半年以上前から決まっていたコンサルティング、研修が中止または延期になった。中止や延期が決定する前は、そわそわして、予定通りやることになるかもしれないから、準備をしておかないと、とか、う~~ん、マスクしてやるのかな、とか、3密を避けるために人数を少なくしないといけないな、とか、いろいろ決まらないことで気分がふさいでいた。ところが「緊急事態宣言」が発令されるや否や、これまで手帳(今も愛用しています)に書いてあった予定が全て「→キャンセル」に上書きされた。働きはじめて初めての経験。
さぁ、このまま手をこまねいて、悲しんでいても仕方ない。仲間とオンライン(流行りのZoomです)で、どうしたら対面以上のパフォーマンスを発揮できるか、日々日々議論している。これまでの実績が、周辺事情をきっちり押さえないと活きないかもしれない、ということに早々に気づいた。対面では、そこに人がいて、私がいた。人の反応を全身で感じることができた。付箋紙に書いてもらうことで、ここはもう少し突っ込んでみよう、とか、ちょっと手助けしようとか、そういった介入が感覚でできた。全体の温度感がわかった。今は違う。ネット回線の状態が少しでも悪いと、相手から私は止まってしまっているらしいが、これがこちらからはわからない。PCのカメラでは質が悪いらしい。ノートPCの画面では、20人の空気は伝わらない。グループワークはどうしよう。カラダを動かさないで、6時間も7時間も集中できるわけがない、と湧き出てくる心配ごと。
こういった疑問や不安を片付けよう。まずは、有線LANの準備。そして、性能の良いカメラ。考えて設計して手配して、毎日毎日新しい機材・材料が各地からやってくる。ウチにはダンボールが山積みになってきた(もちろん、その他ポチっているものが多数(笑))。焦りはある。取り残されないようにどこまで自分自身ががんばるか。これまで、経験の延長線でできていたことから、本気で新しいことにチャレンジしていこうと、そして、それを楽しもうと決めた。
変えられないことなんて無い。背中を強く押された結果になっているが、「いつかは今」の今が来た。
ピンチをチャンスに変えよう。
Crazy Teams 取締役 丹羽 律